悪口は攻撃性があって主語が他人

悪口の主語は「他人」である場合が多く、「あの人はひどい人だ」「〇〇さんはいじわるだ」など他人を悪く言うことが中心になります。悪口は人格を否定したり、自分の優位性を主張したりするもので、相手を貶めようとする攻撃性があります。

攻撃性がなく、自分の悩みを話すのが愚痴

愚痴は、悩みや嘆きを口に出すことに主軸があり、「誰も手伝ってくれない」「いくらがんばってもうまくいかない」「〇〇と言われて悲しかった」というように、自分の感じていることを話して嘆くことです。

つまり愚痴は、主語が「私」である場合が多く、ある事柄に関しての自分の感情の動きに注目しているため、攻撃性はありません。

愚痴と悪口の境界はあいまい

相手を批評するように上から目線で欠点をあげつらうと、聞いている人にとって「悪口」として捉えられてしまいます。

しかし、相手と対等または下の立場から、自分にはどうしようもないこととして相手の欠点を話すのは、「悪口」であっても「愚痴」と受け取られることが多いのです。

愚痴と悪口の境界はあいまいで、話している人の立場やその話を聞いている相手によっても捉え方が変わってしまいます。

愚痴は「自分はどうしたらよいか」にたどり着くことができる

自分の感情を言葉にする愚痴は、悩みの種となっている事柄と自分の関係をどこかで意識しながら、自分の切なさを話しているものです。そのため、話しているうちに「では、自分はどうしたらよいのか」「どうすればストレスを避けられるのか」という、落としどころを見つけられる可能性があります。

愚痴をこぼさないで我慢していると大きな悩みになってしまう理由

愚痴をこぼさないという方の中には、悩みを自分で解決できているという方と、悩みがあっても自分が我慢すればよいと考えている方がいます。

愚痴をこぼさずに我慢しているという方の場合には、言葉にしなかった嘆きが心の中で雪玉を転がすようにどんどん大きくなっていってしまうものです。

言葉にして外に発散されることなく心の中に溜まったストレスとなり、気分が冴えない原因になりやすいといわれています。

その結果、注意力が落ちてミスをしてしまったり、ストレスから体調を崩したり、だんだん自信がなくなって自分を否定してしまったりすることにつながりやすいのです。

つまり、愚痴をこぼさずに我慢することは、悩みを大きくしてしまったり、新たな悩みの原因となったりしてしまうこともあります。

遠慮なく愚痴をこぼすには、愚痴聞きサービスがおすすめ

弱音を吐くことに慣れていないという方にとっては、身近な人に愚痴をこぼすという行為自体のハードルが高いことがあります。

また、悩みの内容によっては、家族や友人、同僚には話しにくいというものもあるかもしれません。そのときは専門の相談員が、電話で話を聞いてくれる愚痴聞きサービスがおすすめです。

愚痴聞きサービスを利用して、遠慮なく愚痴をこぼしてスッキリしたり、愚痴のこぼし方の練習をしてみましょう。